神馬笛(ジンバブエ)をめぐる冒険

ジンバブエで生活していた時の記録です。

貧しいということ

またYahooのトップページにジンバのコレラのこと載ったようですね。
それによるともう患者は6万人を超えているとか。
まあそれもしょうがないでしょう。
人々はあんな汚い水を飲まざるを得ないのですから。
以前写真で載せた、あんな緑色の水なんてましな方です。貧困層が住む地帯の水なんておわってるでしょう。ていうか断水続きでどうにもなんないでしょう。

ユニセフがかなりの額の援助(水道局に薬品あげたり)をしてるようですが、もはや足りないですよね。
保健相は「非常事態宣言」だけだして、援助に頼ってるだけだし、政府は何もしないし。
ハイパーインフレで政府高官は私腹を肥やしているけど、政府自体にはお金ないわけですから。

ブッシュさんも呼び捨てで、独裁者の辞任を要求したようですが、そんなので辞任する肝のすわっていないおじいさんなら、こんなことになってませんよね。
まあただあの人もけっこうよぼよぼです。うちの大学の卒業式に来てたけど(10個ほどUniversityがあるが1つ以外全部国立で、それらの学長は大統領)、ただのおじいちゃんでした。
彼がテレビや大勢の前に出るときはワセリンぬりたくってますからね。

本当にこういうコレラとかインフレの被害を受けるのは貧しい人ばっかり。
前に書いたけど、貧しい人は本当に苦しい生活をしています。僕の友達はクリケットコーチなのに、生活のため、自分のクリケット道具を売っています。
貧しい人は、貧困層地域に住み、汚い水を飲まざるを得ないのです。
前の記事の与党の若者が暴力の対象にするのも、貧しい人ばかり。金持ちにはあまり手を出さない。
貧しかったら、本当に何もできないのです。
学校にも行けないし、ろくに飯も食えないし。

ただ貧しい彼らにも問題がないとは言えません。
本当に貧しい人は別だと思いますが、ジンバブエでは難民キャンプ等で生活せざるを得ないとか言う人は少ない。
結構学校に行ける人も多い。
でも、彼らは貧しいことに不平を言うだけです。
自分で何かを成そう、努力してこの貧しさからぬけだそうというよりは、「国が悪いから、俺らも貧乏なんだ」と主張します。
たしかにそうかもしれないけど、人のせいにするだけで、自分の生活の悪い部分は顧みようとしない。
僕から見て、這い上がるチャンスあるのにっていうときでも、彼らは不平を言い、人のせいにするだけです。
それは外国人の僕が見ているから、そう見えるだけかもしれません。けど「金ない」と言いながら、酒飲んでるだけの人とか見るとねえ。
けど、そういう彼らに希望を与えられないジンバ社会のシステムにも問題があるかとは思いますが。

でもやっぱり、基本的に貧しいということはつらいです。
そのつらい部分をこの1年何か月かで嫌というほど見てきました。もう本当に嫌なくらい。貧しくて損をすることなんて腐るほどありますから。
金持ちは、その本人に何の能力がなくても、金を持っているというだけで威張りちらしているし。
日本にもそういう部分があるかとは思いますが、それがより顕著なんです。

なんかこんなに何回も貧しい貧しいというのも失礼かとは思いますが、現実はそうなんです。
金銭的には本当に貧しい。
ただ、どれだけ生活が苦しくても毎日笑って過ごしているジンバブエ人の心が貧しいとは思いませんが。


今日一緒に住んでいる友人宅のメイドがこんなことを言いました。
「けんたろーはもうすぐ日本に帰ってきれいな水が飲めるけど、私たちはあなたがいなくなって寂しくなるし、きれいな水も飲めない。ミネラルウォーターを買うお金もないからね。何もないわ」
と笑いながら言ってました。
こんなことを笑いながら言えるジンバブエ人が素晴らしいですけど。
現実はこんなもんです。

こういうことを考えると、そのような人たち相手にバスケットボールを教えてるだけの自分の無力さにとても腹が立ちます。
バスケットボールで、彼らのお腹を満たすことができないという事実に。

未知との遭遇

えー、だってー怖かったから写真撮れなかったんですよー。
そら、写真撮れたらおもしろかったですよ。ムービー撮れたらよかったと思いますよ。
あんな機会なかなかないですからね。
あーすいません。

えー、ということで今日、僕が働いているビンドゥラという場所で出会いました。
与党支持者の若者たちで、1回目と2回目の選挙間の時に野党支持者を威嚇し、暴力をふるった人たちを。その時には死者も出ましたからね。

ビンドゥラという街を仕切っている、与党の幹部が先週亡くなりました。
公式には交通事故で亡くなったということになっていますが、どうやら与党の権力闘争の関係で殺されたのは間違いないようで。
で、今日ビンドゥラで彼のお葬式が行われていたのです。
その関係で、近隣の街から多くの与党支持者が集まってきていました。
もちろんその中には暴力的なことをしていた若者たちもいたわけです。
ただ今回は、人々の話によると暴力をふるうことはないようですが、下手に反抗するとその対象になってしまうようです。

今日の朝から彼らは同じTシャツを着て、酒を飲み、街中を歌い・叫びながら徘徊していました。
時には住民を威嚇しながら。
さらに、昨日から街の道路で物売りをしてる人たちといがみあっていて(そこに暴力があったのかどうかは知りませんが)、今日にはいつもは何百といる道路の物売りが全くいませんでした。
おそらく物売りたちは、彼らに何を言っても通じないので、暴力を受ける前に引き払ったのだと思いますが。
実際、友達に「ああいう奴らは無視するか、適当にあいさつするのが一番だ」と言われました。

中には、僕の知り合いもいて、こいつも選挙ん時は暴力振るいまくってたのかと思うと、なんだか悲しくなりました。
彼らも普段は、みんなと同じように普通に生きているのですが、こういう機会があると調子に乗ってしまいます。

いくつかのグループとすれ違ったので、写真を撮るチャンスもあったんですけど、今日は街中に警察も多く断念しました。
殴られるのも、逮捕されるのも嫌だったので。びびってしまいました。
あー残念でした。

ちなみに今日のキャッシュレートですが、1US$=40millionZW$になっていました。
あーインフレがひどい。

誰が悪いのか

もし現大統領M氏がいなくなれば、この国はよくなるのでしょうか?
もし現RBZ(Reserve Bank of Zimbabwe)総裁のG氏がいなくなれば、この国の経済はよくなるのでしょうか?

これらの問いに一概にイエスと答えることは難しいと思います。
もはや悪という言葉をこの二人だけに当てはめるのでは、事足りないからです。

この国の全体にはcorruption(汚職、腐敗等の意味)が蔓延っています。
金さえあれば何でもできるし、金がなければ何もできない。
金さえ積めば、ビザの延長もすんなり。
免許証もすぐ取れる。なければ、取れないか、やたら発行まで時間かかる。
事故を起こして自分が加害者でも、金を多く積めば被害者になれる。
以前書いた新札発行のことだってそうです。
こんなのがやたらいっぱいあります。ここには書ききれません。とにかく金を払えば物事がスムーズに運ぶのです。
これは小さいcorruptionですが、政府絡みのものなんて、本当に腐るほどあると思います。
僕ら、一般市民が理解できないほどに。

前からこういったことがなかったわけではありません。
ただ最近は目に見えてひどい。
ほんとに小さいことで言えば、最近物売りやバス等でぼられそうになることが多いです。
僕は実勢価格を知っているので、すこし怒ればジンバブエ人弱いから普通の値段にすぐ戻ります。
ただだまされる外国人も多いのではと思います。少し前まではこういうことは本当に少なかったです。
特にバスなんかでは。

≪前バスに乗ろうとしたら、前日の価格より2倍になっていたことがありました。急激な変化にだまされていると思い(後から知ったけど、レートも急に上がっていた時でそれが適正な価格だった)、近くのジンバブエ人の友人を総動員して文句を言い、バスのドライバーに値引きさせました。
あれは申し訳なかったと思います。≫

彼らがこのように、corruptionに身を染めていくのはさまざまな理由があると思います。
貧困層は、彼らの生活のため。
政府関係者等金持ちは、より多くの金を手にするため。

ただここまでcorruptionがひどく、国民全体に行きわたったのは、インフレと深い関係があると思います。間違いなく。

与党関係者はこのインフレに乗じて、自分たちに都合のいいように法律を変えたり等、他のさまざまなcorruptionでもかなり甘い汁を吸っているようです。
たしかに彼らは、独裁者のおかげで優雅な生活ができているのです。

もし、独裁者やRBZ総裁がいなくなれば、彼らは自分たちの保守のためさまざまの策略を駆使するでしょう。より悪に手を染めるでしょう。
仮に野党が政権をとったとして、これらの膿を取り除こうとしてもかなりの時間がかかると思います。一度悪に手を染め、金を得た人間はなかなか手放さないでしょう。政府ならまだしも、もっと下のレベルの公務員とか警官、一般市民はなおさらだと思います。
逆に野党の人間たちが、今まで与党関係者の羨ましい生活を見ているので、それを自分もしたいと思い、悪に手を染めるかもしれません。

独裁者に問題があることは、間違いありません。
ただ彼を退治したら、すべてうまくいくというような簡単なものでもなさそうです。

まあ僕は穏やかで無駄に正義感のあるジンバブエ人を信じたいですが。
corruptonが減り、もう一度国がちゃんと機能することを。
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